
今回は、いきもの!サークル東京の
山口 真毅さん(理学部 生命科学科 4年)に、色々とお聞きしました!
ボランティアをやろう!と思ったきっかけは何ですか?
サークルメンバー共通の「生き物が好き」という純粋な気持ちが原点です。各々のサークルメンバーが好きな生き物について魅力を発信することがこの活動を始めるきっかけになっています。また、地域のイベントで私たちの知識や情熱が、誰かの「学び」や「感動」のきっかけになることに大きな喜びを感じ、この活動に取り組んでいます。
今まで取り組んできたボランティア・今取り組んでいるボランティアは何ですか?
地域のイベントや博物館、商業施設などで、生き物の展示や解説を行う教育普及活動に継続して取り組んでいます。
具体的な活動としては
● 八王子いちょう祭り
ここ数年間は毎年参加しており、昨年は子どもたちが土の中から生き物を探し、標本にして持ち帰れる新企画
「土壌生物すくい」を実施し、大変好評をいただきました。
● 博物館での展示
横須賀市人文自然史博物館の「みんなの理科フェスティバル」に毎年ご招待いただき、展示を行っています。
● 長期間にわたる展示
今年は新たに長池公園自然館とあったかホールでそれぞれ約1ヶ月間の長期展示を行い、地域の幼稚園や
小学校の校外学習にもご活用いただけました。
● 学生主体の新企画
他大学の生物系サークルと連携し、初の「首都圏生物交流会」を企画・開催しました。
このイベントでは、南米コスタリカに調査へ行っているメンバーと中継を繋ぎ、現地のライトトラップの様子を
生配信するという新しい試みの展示も行い、大きな反響を呼びました。
これらの活動を通して、多くの方々に生き物の面白さと東京都立大学の魅力を伝えることを目指しています。
ボランティア活動を通じ、一番印象に残っていることは何ですか?
今年の活動の中では長池公園自然館で行った「南大沢の生きもの展示会」です。この展示会は、地域の小学校である別所小学校や秋葉台小学校の皆さんが校外学習の一環として団体で見に来てくれました。無人の展示であったためあいにくその場にたち会うことはできませんでしたが、自分たちの活動が、学校教育という公的な学びの場で貢献できたこと、そして地域の子どもたちの知的好奇心を刺激する一助となれたことに、これ以上ない喜びと誇りを感じた瞬間でした。
これからやってみたいボランティア活動はありますか?
はい、いくつか具体的な目標があります。まず、サークルに植物や鳥類を専門とする新メンバーが加わったので、彼らの知識を活かした新しい解説パネルを制作し、展示内容をさらに深化・多様化させたいと考えています。また、デジタルネイティブ世代の子どもたちに向けて、プロジェクターを用いた映像コンテンツの展示のような、展示にデジタルコンテンツを盛り込むことにも挑戦したいです。
ボランティアの魅力を一言でいうと?
「知の共有による感動の創出」です。
「土壌生物すくい」で初めて見る生き物に夢中になる子どもの驚き、私たちの解説に深く頷いてくださる大人の納得の表情。自分たちが持つ知識や情熱を共有することで、相手の中に新たな発見や感動が生まれる瞬間に立ち会えること、それがこの活動の最大の魅力です。
あなたにとって「ボランティア」とは何ですか?
私たちにとってボランティアとは、「大学での学びを社会に還元し、地域と大学を繋ぐ実践の場」です。
この活動は、子どもたちに自然科学の面白さを伝える社会貢献であると同時に、企画立案能力やコミュニケーション能力を養う自己成長の機会でもあります。自分たちの「好き」を原動力に、大学で得た知識を活かして地域社会に貢献し、私たち自身も成長していく。この循環が、私たちにとっての「ボランティア」だと考えています。
山口さん、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!
バックナンバー
20 古川 雅文さん(システムデザイン研究科 機械システム工学域 博士前期課程1年)
12 沓掛 丈さん(理学研究科 生命科学専攻 博士後期課程1年)
10 小松 来夢さん(システムデザイン研究科 電子情報システム工学域 博士前期課程1年)
01 山﨑 航輝さん(人文科学研究科 教育学教室 博士前期課程2年)