今回は、今年度新たに立ち上がった団体「都立大子どもまつり実行委員会」の
小松 来夢さん(システムデザイン研究科 電子情報システム工学域 博士前期課程1年)に、色々とお聞きしました!
ボランティアをやろう!と思ったきっかけは何ですか?
僕は福島県出身で、小学三年生の三月に東日本大震災の被害に遭いました。そんな時たくさんの大学生ボランティアに元気づけてもらって、とてもうれしかったのをよく覚えています。また、子どもの僕にはその大学生たちがまるでヒーローのように輝いて見えました。
「何か恩返しがしたいです!」って言ったところ「君が大きくなった時にだれかを元気づけてあげて」と言われ、その言葉をそのまま受けてボランティアを始めました。なので、「社会貢献」とか大層な理由ではなく、憧れの存在を大人になって真似しているだけです。
今まで取り組んできたボランティア・今取り組んでいるボランティアは何ですか?
学部生のころは、児童文化研究会で代表をしていて、人形劇を通して子供たちを楽しませるボランティアをしていました。
そのほかにも、子どもスポーツイベント・非公式esports大会の運営スタッフ、小学校の放課後教室の先生、自治体イベントの企画・参加など様々なことをしました。
現在は、都立大子どもまつり実行委員会という団体を立ち上げ、子どもまつりの開催・運営のほか、各小学校・保育園等でボランティアをしています。
ボランティア活動を通じ、一番印象に残っていることは何ですか?
コロナ下で初めて実現した対面での人形劇です。子どもの頃から"大学生になったらボランティアで子どもと遊んだりしよう"と考えていたので、入学と同時にコロナウイルスのせいで思い描いていたボランティアが全然できなかったんです。ほんっとーに虚無でした。なので、様々なことに配慮して、やっとの思いで実現できた対面での人形劇では本当に感動して、涙まで出てしまいました。この実現まで入学から2年かかったので、とても印象に残っています。
また、この経験から、日々対面でボランティアをさせていただいている相手や環境に毎度感謝しながら取り組むようになりました。
これからやってみたいボランティア活動はありますか?
災害支援のボランティアをやってみたいですね。やっぱりこの活動を始めた一番の動機は東日本大震災の経験なので、やっぱりこれが大きな目標ではあります。
自分は、子供向けのボランティアが得意だし好きなので、災害地域の子供たちを旅行に連れてってあげたり、地域に訪れてなにか交流とかして少しでも雰囲気が明るく成ったらなと思います。
ボランティアの魅力を一言でいうと?
“褒められる“ですね。
正直ぼくはボランティア活動をたくさんしていますが、大層なことは何もしていません。能力的にもちょっとピアノが弾けてちょっとスポーツができて、ちょっと声が大きいぐらいの一端の大学生にすぎません。しかし、こんな普通の大学生でも子供たちは憧れの目線を送ってくれます。子供たちより能力が上な点(足の速さ、二重飛びの回数など)では”すげえ!“ってなってくれるし子供達にはできないこと(勉強、ピアノなど)でも”すげえ!”ってなってくれるんです!大人になってこんなに褒められることなんてなかなかないですよ。また、もし子供のほうが上手であったら子供は”大学生に勝った!”と成功体験を得られます。
子どもたちにとっては基本何をしてもプラスにしか働くんです。保護者の方々にも”遊んでくれてありがとう”と、感謝されます。正直感謝される理由はあまりわかりませんが、子ども・保護者の方々は喜び、ぼくは褒められ感謝されます。あと、友達もたくさんできます。こんな風に相手も自分もWINWINなところが、ボランティアの魅力です。
あなたにとって「ボランティア」とは何ですか?
天職だと思います。職業ではないかもしれませんが(笑)
利益を度外視して、その時できるパフォーマンスを最大限に発揮することだけを追求できることが、純粋に楽しいなと感じます。また、このような考え方を持つ尊敬できる人たちとたくさん出会える点が好きです。
小松さん、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!
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