ボランティア座談会Vol.6「企画づくりのいろは」

ボランティア座談会Vol.6
「企画づくりのいろは」
コロナウイルスの影響でイベント等の実施が難しい状況ですが、学生コーディネーターが今までどのような企画を実施してきたのか、また企画づくりはどのように行われてきたのかについて3人の学生コーディネーターからお話を聞きたいと思います。
■登場人物(学生コーディネーター)
聴き手:藤井/語り手:石川、伊藤、大貫/書記:味野和

目次
1.学生コーディネーター企画「Green Photo 2019」
2.学生コーディネーター企画「つなぐTOKYO2020」
3.荒川キャンパスボランティアセンターの開設

石川→「Green Photo 2019」

藤井:それでは石川さんから聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。まず実施された企画の概要を教えてください。
石川:学生コーディネーター企画として「グリーンフォト」を企画しました。一昨年は松木日向緑地の中で写真を撮りながらゴミ拾いをするという内容で、去年はそれに加えて一昨年に撮影した写真や松木日向緑地に関するポスターをTMUギャラリーで展示するという内容でした。ただ、去年は雨のため結局展示だけになってしまいました。
藤井:それはどういった目的だったのでしょうか?
石川:ボランティアにあまり関心がない人に向けて、ボランティアの魅力だったりボランティアの価値だったりを発信するという目的でした。
藤井:実施場所は都立大の松木日向緑地ということですが、その理由はなんですか?
石川:学内にある松木日向緑地なら気軽に参加してもらえるかなと思ったからです。
藤井:企画したきっかけは何でしたか?
石川: 3年前に先輩の学生コーディネーターが同じような企画をしていて、それを引き継ぐ形で自分が行ったのがきっかけです。
藤井:初回、第二回とは何か変わりましたか?
石川:3年前は写真部の方と協力して行なったのですが、 一昨年は都合が合わなかったので、他の写真に詳しい方に講師として一緒に参加してもらいました。その方と色々相談した結果、一眼レフカメラを使って写真を撮るよりスマホで写真を撮るような内容にしたほうが気軽に参加できていいんじゃないかということで、様々な方に参加してもらえるような内容にしました。昨年は、いきもの!サークル東京の方と協力し、生き物に関連した展示をしていただきました。残念ながら、ゴミ拾いに関しては結局雨で中止になったのですが、毎年細かいところをアップデートしていきました。 
藤井:企画に関わった方についてお聞きしたいと思います。まずメインで関わった方はどのような方ですか。
石川:学生コーディネーターとボランティアセンター(以下、ボラセン)が主体となって、十人弱が関わりました。
藤井:関係者はどのような方ですか?
石川:施設課、専門家(いきもの!サークル東京、写真に詳しい学生課職員など)です。
藤井:こうした方々が関わったのはどのような理由からでしょうか?
石川:施設課の方については、施設課が行なっている取組の一つでエコグリーンキャンパス・エコキャンパスがあるのですが、 大学のキャンパスをきれいにしようという施設課の取組とボランティア活動であるゴミ拾いの部分が通ずるということで施設課の方とコラボしました。「いきもの!サークル東京」については、ゴミを拾うフィールドが松木日向緑地ということから、生き物が松木日向緑地にはたくさんいるというところでコラボできるのではないかと考えました。学生課の方は、元々我々学生コーディネーターがお世話になっていた職員の方なのですが、その方がたまたまカメラに詳しかったのでお声がけしました。
藤井:ターゲットは誰になりますか?
石川:ボランティア無関心層です。ボランティアに無関心な方にもボランティアについて知ってもらいたいという時に、「ボランティアいいよ!」って押し付けてもむしろ嫌がられてしまうと思ったので、ボランティアとは言わない形で、でも暗にボランティアを押しだすことをしなければならないかなと思った時に、別の角度から攻めることが大事なのかなと思いました。その切り口の一つとしてカメラが好きな方をターゲットにしたという感じです。
藤井:なるほど、ボランティア+αで、その+αに引き付けられた人たちがボランティアの方に流れることを期待したということですか?
石川:そうですね。
藤井:無関心層は他の企画でもターゲットになりやすいのではないでしょうか?
石川:どうでしょうかね…無関心な人に対して「ボランティアいいよ」って勧めていくのは価値観を押し付けているみたいな感じに捉えられてしまうことも多いのかなと思うと、そんなに気軽にできるものじゃないというか、それはそれでハードルが高いのかなというのが企画をしてみての感想ですね。
藤井:なるほど、このことは後の質問で詳しく聞かせていただきたいと思います。それでは次に実施までの大まかな流れを教えてください。準備段階では何をされましたか?
石川:企画の内容(目的、ターゲットなど)について話し合いました。
藤井:いつ頃から始められましたか?また話し合いは何回ぐらい行いましたか?
石川:だいたい2ヶ月前ぐらいです。広報期間をなるべく長く取りたかったのと、ボラセン内でも決裁を取らなきゃいけないので、2ヶ月前ぐらいに始めました。 話し合いについては、週一の学生コーディネーターミーティングの中で毎回話していたっていう感じなので、4週間×2の8回ぐらいですかね。細々とした空き時間にちょっとだけ話したり職員さんに相談しに行ったりも含めると20回ぐらいはしていたと思います。 
藤井:準備の状況はどのような様子でしたか?
石川:2ヶ月ぐらいあれば準備できるという想定だったんですけども、やってみると意外と上手くいかないことが多々あって、その影響でスケジュールもズレてきてしまい、それを埋め合わせるためにボラセンに行って色々作業したりとかっていうのはしていましたね。 
藤井:その後はどのようなことをしましたか?
石川:広報を行うのと、当日のタイムスケジュールなど具体的な内容について話し合いました。
藤井:実施段階での具体的な流れはどうでしたか?
石川:一昨年の事でいえば、当日ゴミ拾いをしたわけなのですが、参加者にその企画の趣旨等を説明するための資料を作ったり、当日は集合時間より早めに来て教室の設営をしたりということを行いました。 去年の展示については前日まで展示物の準備をして当日実際にTMUギャラリーでの展示を行いました。 
藤井:当日は予定通り進みましたか?
石川:そうですね。だいたい予想通り順調に進んだと思います。 
藤井:企画を行うに当たって気を付けたこと、意識したことは何ですか?
石川:準備スケジュールを余裕をもって調整するように意識していました。ただ、結局うまくいかなかったのですが。
藤井:もうあと何日欲しかったというのはありますか?
石川:もう1週間~2週間ぐらいあったら良かったなと思いますが、時間があっても結局直前にならないと気づかないこともあったりするのかなと思うと、結局直前で慌てるような気がするのでいつでも変わらなかったような気がします。ただ、広報については1ヶ月ぐらいはあったら嬉しいので、最低でもその期間を確保できるようなスケジュールで動ければ良いなと思います。
藤井:では、この企画が実施された後に残ったもの、いわゆるレガシーは何かありますか?
石川:学生コーディネーターがTMUギャラリーを使ったという実績ですかね。この企画の目的って、無関心な人にもボランティアに関心を持ってもらうっていうものだったんですけども、本当はそれが達成できて幅広くボランティアが浸透している状態になっていると良かったのですが、達成できたとはちょっと自分の口からは言えないです。そう思うと、何が残ったかといったら学生コーディネーターがTMUギャラリーを使ったという実績ぐらいかなと思います。
藤井:今まで使ったことが無かったTMUギャラリーの使用は大きな進歩ですか? 
石川:TMUギャラリーを使うっていうアプローチ自体は新しいものだったのかなと思いますし、 やり方次第ではTMUギャラリーを使って広く発信することは可能だったのではないかと思うので、今後に期待という感じですね。
藤井:次に、何か改善点などはありますか?
石川:関係者との調整がうまく出来なかったかなと思っています。先ほど関係者の話をしましたが、実はその方々に連絡したのは結構遅くて、相手方に迷惑をかけた部分もあったのでその部分はちゃんとしっかりしなければいけないなと思いました。
藤井:先ほどのお話に出た無関心層へのアプローチについてはどのように考えていますか?
石川:正直無関心層に対してどのようにアプローチすべきかについてはあんまり思いついてないですし、 そもそも無関心層にアプローチするべきなのかどうかっていうのは意見が分かれる部分もあるのかなと思います。今後もしっかりと考えていきたいと思います。
藤井:無関心層へのアプローチはこれからの企画づくりにおいて重要な課題ですね。ありがとうございました。質問は以上になります。最後に一言お願いします。
石川:個人的にグリーンフォトを企画してみての感想としては、企画をする上で一番大事なのは実施する人のモチベーションかなと思っていて、無関心層にどうアプローチすべきなのかって結構意見が分かれるところで、あんまりそれを肯定的でない人も実は学生コーディネーターの中にいたんですけど、それでも自分がやりたいからやったっていうところがあって、実際に企画の実施まで漕ぎつけたので、モチベーションは大事だと思います。結果はやってみないとわからないですし。
藤井:ありがとうございました。

伊藤→「つなぐTOKYO2020」

藤井:それでは次に伊藤さんからお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。最初に、実施された企画の概要を教えてください。
伊藤:先輩が企画された「つなぐTOKYO2020」に主要メンバーとして参加しました。企画の概要としてはボラセンとダイバーシティ推進室とのコラボ企画なんですけど、ダイバーシティ推進室が実施している「ランチタイムレクチャー」という所にお邪魔してボランティアと東京オリンピックパラリンピックに関する話について、参加した人たちに考えてもらうという企画です。
藤井:実施場所は都立大ですか?
伊藤:はい、そうです。
藤井:この企画のきっかけには何がありましたか?
伊藤:詳細な話は私も分からないのですが、主催した先輩がダイバーシティ推進室でも活動もされているので、そのような中でダイバーシティとボランティアで繋がるところと、東京オリンピックパラリンピックとボランティアで問題になっているところとかを繋げて考えていたという部分があったのではないかと思います 。
藤井:企画に関わった方はどのような方でしたか?
伊藤:主要メンバーは主催した先輩ともう一人の学生コーディネーターの方と私の三人です。
藤井:関係者としてはどのような方が関わりましたか?
伊藤:ダイバーシティ推進室の方で職員をされている方です。
藤井:その方は、具体的にどのような活動をされているのですか?
伊藤:障がいのある学生方々への支援やダイバーシティに関する取り組みをしているそうです。
藤井:ターゲットは誰になりますか?
伊藤:都立大生ですね。
藤井:具体的にどのような学生ですか?
伊藤:ランチタイムレクチャーという場をお借りしての実施だったので、元々ダイバーシティとかに興味ある人とか、もしくはボランティアとか東京オリンピックパラリンピックに興味がある人向けでした。
藤井:企画実施までの大まかな流れを教えてください。まず、準備段階ではどのようなことを行いましたか?
伊藤:2ヶ月前ぐらいに企画の話が持ち上がって、そこから中核のメンバーとして3人で話し合いを5回ぐらいやって、あと、ダイバーシティ推進室の人たちとも度々打ち合わせをしながら進めていきました。
藤井:その後はどういったことをしましたか?
伊藤:その3人の中で何を担当するかを決めて、そのための発表の準備とか細かい部分を詰めたり、後はポスターを作って広報したりしていました 。
藤井:ポスターを使ったということですが、その掲載場所や期間について教えてください。
伊藤:主に、大通りにある立て看板や、生協広場とかに掲示しました。 掲載期間はおそらく1ヶ月ぐらいあったと思います 。 
藤井:実施の段階では具体的に何をしましたか?
伊藤:具体的には当日に場所の設置をしたりとか、発表をした後アンケートを回収したりとかそういうことをしました。
藤井:次に、気を付けたこと、意識したことは何ですか?
伊藤:私が担当したところがボランティアや学生コーディネーターについての説明の部分だったので、できるだけボランティアに詳しくない人たちでも分かるように伝えたりとかそういうことを意識しました。
藤井:そうすると、ターゲットはボランティア活動経験のない人を含めた幅広い層になりますか?
伊藤:そうですね。
藤井:この企画が実施された後に残ったものとして何があると思いますか?
伊藤:団体というか他の組織と一緒にやる企画っていうのは、それまでにあまりないものだったので、コラボ企画をするにあたっての前例になったんじゃないかなと思います。 
藤井:では、この企画を通じての改善点などはありますか?
伊藤:準備を進めていくなかでダイバーシティ推進室の方々と準備を進めるスピードがずれてしまったことによって、大学の承諾を取る時とかにちょっと問題になったことがあったので、異なる組織の方々と協働する時は、そういう伝達のスピードを意識したり、連絡とかをこまめにとった方がいいと感じました。
藤井:それは、ボラセンとダイバーシティ推進室でスケジュールが合わなかったということでしょうか?
伊藤:どちらかというとボラセンよりも推進室の方がポンポンと準備を進めることができたのでずれが生じた感じです。手続きの方法などがボラセンと違う部分があったみたいで…でもその辺はある程度やってみないと分からない部分ではあったと思うので、今後に生かせればいいんじゃないかなと思います。
藤井:この他に今後の活動に生かしたいと思うことはありますか?
伊藤:ボラセンだけじゃなくて色々な視点から企画を考えることも重要なのかなと思います。ダイバーシティ推進室とかに限らず学内団体とか、自分の関わりのある中でここと一緒に行ったらいいんじゃないかなっていう発想とかを大事にして、今後も企画が増えたらいいかなと思います 。
藤井:質問は以上になります。伊藤さん、ありがとうございました。
石川:私からも追加で質問させていただきたいのですが、企画を実施するうえで伊藤さんが一番重要だと思うことはなんですか?
伊藤:石川さんも言っていましたが、モチベーションは本当に大事だと思います。あとはどれだけ自分がやりたいと思ったことをどのように計画していくかという部分が重要になるのかなと思います 。
石川:ありがとうございます。
 

大貫→「荒川キャンパスボランティアセンター」

藤井:では、大貫さんの話に移りたいと思います。大貫さん、よろしくお願いします。まず、実施された企画の概要を教えてください。
大貫:はい。荒川キャンパス内のボラセンの開設準備と、それに関連する広報企画等を企画として行いました。あと、途中で頓挫してしまったのですが、周知企画の第二弾として、東京2020と関連させたものを企画していました。
藤井:その企画が頓挫してしまった理由を伺ってもよろしいですか?
大貫:自分の実習と現在のコロナの二つが理由でした 。ただ、状況が変わったらまたやりたいので、まだ諦めてはいません。
藤井:この企画のきっかけは何でしたか?
大貫:去年の春~初夏頃にボラセンの職員の方から荒川にボラセンを新設する話を伺って、センター自体の準備と同時に、周知の企画を出したいと思ったのがきっかけです。自分が荒川キャンパスの学生なので、特に想いが強くて企画を出しました。 
藤井:この企画にはどのような方が関わったのでしょうか?
大貫:主体となったのは自分と先輩学生コーディネーター二人です。自分は先ほど言ったように荒川キャンパス所属だったことが大きいのですが、先輩のうち一人は地元が近く、作業期間が夏休みだったこともあって、かなり協力していただきました。もう一人の先輩は南大沢に住んでいたのですが、すごく荒川にボラセンができることを喜んでくださっていて、何度も来て下さったっていう感じです。 
藤井:先輩お二人は結構積極的な方々だったのですね。
大貫:そうですね。積極的でフットワークが軽い方々で…すごくありがたかったです。 
藤井:他の関係者についてはいかがでしょうか?
大貫:ボラセン職員の方と、荒川キャンパスの職員の方にも協力して頂きました。
藤井:荒川キャンパスの職員の方には準備段階で協力いただいたのですか? 
大貫:そうですね。掲示場所の相談等に乗っていただいたりしました 。
藤井:企画のターゲットはやはり荒川の学生になるのでしょうか。何か具体的に定めていますか?
大貫:特に定めてはいなかったです。ただ、強いて挙げるなら今までボラセンが南大沢にしかないという理由で活動を諦めていた方がいたら、来ていただけたらいいなとは思っていました。 
藤井:実施の大まかな流れを教えてください。
大貫:まず準備段階では、センターができるという話とその準備に関して職員さんの方から一緒に作りませんかと声をかけていただきました。その後の広報は、準備を進めていく中でセンターの立地が悪いこともあり、周知の必要性を感じたので、学生コーディネーターのミーティングで提案しました。その中で掲示の形態の意見をいただいたりとか、南大沢から荒川へ使う道具を全部運ばなきゃいけなかったので、そういうものの依頼もしました。 
藤井:その後はどのようなことをしましたか?
大貫:準備する直前は、期間を決めたり出来上がった掲示をどのあたりに使っていいのかの相談をしたりしました。学生コーディネーターの方に手伝っていただける方がいるか伺ったのもその頃だったかなと思います 。
藤井:最後に実施段階でのことについてを教えてください。
大貫:掲示を飾ってからはアンケートっぽい掲示を作ったので、その経過報告をミーティングで行ったり、アンケートに使うシールの補充をしたりという形でした 。
藤井:次に、企画する中で気を付けたこと、意識したことは何ですか?
大貫:荒川キャンパスのボラセンは新しくできたものなので、知ってもらうためにパッと目につく掲示物を作成し、目立つ場所に掲示することを意識しました。あと、自分は荒川の学生で企画に関わりやすい位置にいたのですが、できるだけ一人で進まないように何か学生コーディネーター皆に手伝ってもらえるようなやり方を考えながらやってました。
藤井:他のコーディネーターと連携することも重視していたということですか?
大貫:そうですね。私がもし一人で進めてしまったら今後私が卒業したりした時に、”誰が担当するの?”みたいな話になってしまうと思うので、できるだけそう思うことがないような形にできたらいいなっていうのは思ってました。
藤井:後継者(仲間)の問題を念頭に置いていたのですね。
大貫:出来上がった時が自分が3年生の時だったので、余計に今後のことは考えてました。 どうしても荒川は南大沢から1時間はかかってしまうので、あんまり積極的にやろうよとも言えなくて…。未だにどうしたらいいんだろうと思ってます。
藤井:それについては今後検討していかなければならない問題ですね…。この企画が実施された後に何が残ったと思いますか?
大貫:実際にボラセンを訪問してくれた方がまだ多くなくて、周知が不十分だと思っているので難しいですね…。ただ、一部の人に荒川ボラセンを知ってもらえたというのは残ったと思います。石川さんや伊藤さんとは違って広報の企画なので成果は見えづらいかなとは思います。
藤井:今までにボラセンを訪れたのは何人ぐらいでしょうか?
大貫:きちんとカウントしていないので推測ですが、多くて10数人だと思います。まだ、できたばかりなので、周知についてはこれからみんなで頑張れたらなと思います。
藤井:次に、改善点などについて教えてください。
大貫: 実は昨年の秋から掲示を始めたのですが、まだ貼ってあるんですよね。なのでこのままだと1年ぐらいそのままになってしまって…。最初2ヶ月って言ってたんですけど、取り外す予定のタイミングに自分が行けず、活動計画の見通しが甘かったのかなと思います。あとは、荒川で最終的な準備をしなくてはいけなくて、協力を依頼しづらさっていうのがどうしてもありました。先ほど話したように自分が卒業した後どうなっていくか少し不安を感じる部分でもあり、もっとうまく(他の学生コーディネーターを)巻き込めたのでは、と思ったりします。石川さんのグリーンフォトの企画みたいに、いい感じに先輩がやった企画を次は自分がという形にできると一番いいのかなって思います 。
藤井:今までに自然消滅してしまった企画もあるのではないでしょうか?
大貫:自然消滅というよりは1回目をやった時点で、2回目以降はやらないかなってなった企画はあります。ただ、いいなって思っていた企画は自然と”今年はどうする”っていう話が会議の中で出ているので、割と自然消滅せずに企画をひとつひとつを大切にしていく風潮が今のボラセンにはあるのかなと思っていますが…伊藤さんと石川さんはいかがでしょうか?
石川:確かにそういった風潮もありますが、どうしても過去の企画をやるとなると去年と同じようにやればできてしまうので、惰性でやってしまったり、やらされ感が生まれたりするのかなと思うこともあります。そうした傾向は個人的には好きではなくて、どんどんオリジナリティのある企画も実施していくことのほうが楽しいし、新しい活動を盛り上げていったほうがいいと思っていますが、伊藤さんはどう思いますか?
伊藤:個人的には、担当者を変えながら一つの企画を大切にするスタンスは重要だと思います。もちろん石川さんがおっしゃるように新しい企画に挑戦することも重要なので、これまで企画との新しいものとのバランスが必要かなと思います。
藤井:これまでの企画を大事にするか、新しいことに挑戦するかは個人で分かれそうですね。
石川:逆に藤井さんはどう思いますか?
藤井:私は、続けていく方が大切だと思います。やはり、一回で成功するのは難しい面も多いので、続けるというより改良を重ねて新しくしていくという発想のほうが近いですかね。
石川:なるほど。それもそうですね。ありがとうございます。
藤井:ここまでの話を聞いて、2か月企画にかかりきりになるのはハードルが高いように感じました。
石川:でも2か月というのはイベント系の企画の場合で、ボラセンの許可が下り次第できる企画もあるので、その期間については企画によります。まあでも準備は大変ですよね…。
藤井:少し話が脱線してしまいましたが、これで大貫さんへの質問は以上になります。ありがとうございました。
大貫:ありがとうございました。
藤井:みなさま、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。今回のお話を聞いて準備やスケジュール調整など関わる人たちとの連携体制に気を遣う面が多いと感じましたが、やってみて色々調整していくという臨機応変さが重要なのかなと思いました。まずは案を考えて出してみて、新しい企画に挑戦していくことも大事だと思いました。その一方で前に行われた企画の改善点など色々見直して改良を加えて継続していくこともやって行けたらいいかなと思いました 。